ジーエスアイとの出会い

まどかの窓

皆さま、こんにちは!
ジーエスアイの平島です。

 

 

9月に入ったというのに、毎日真夏の暑さです。
ジーエスアイオフィスのベランダでは、今になってようやく、朝顔が満開を迎えています。
あまりの暑さに、朝顔も咲くのをためらっていたのでしょうか。

朝顔の隣にもう一つ、名前の分からない植物がありまして
先日ようやくそれが「ブーゲンビリア」だと教えて貰いました。

 

ブーゲンビリアと聞いて、思い出したことがあります。
昔、担当させて頂いたご葬儀でご遺族から
「故人はブーゲンビリアが好きだった」とお聞きしたことがありました。
花屋さんや園芸屋さんをまわって探したのですが、南国の花であるブーゲンビリア。
季節も悪く、結局見つけることが出来なかったのです。

仕方なくネットで検索した画像を、何枚か大きめに印刷して
お別れの場面でご遺族に差し出しました。
「写真で申し訳ございません」

 

私としては不本意な、妥協策であったにも関わらず
ご遺族はとても喜んでくださり、故人様に声を掛けながら棺へ納めてくださいました。
葬儀の後には、アンケートにも「嬉しかった」とコメントを書いてくださいました。

結果がすべてではない。そんなことを学ばせて頂いた現場でした。
記憶の片隅にあった出来事を思い出し、今年の夏はブーゲンビリアと朝顔を
毎日お世話していた平島です。

 

 

さて、今日の本題は、「ジーエスアイとの出会い」についてです。

一回目のブログでも少し触れたように、私は昨年まで、岐阜県内にある葬儀社で
ディレクターとして働いていたのですが、ある時「社内研修」なるものが始まりました。
それは全社員が数チームに分けられ、全員が受講するという大がかりなもので、
「グリーフ」「グリーフサポート」について学ぶ研修だというのです。

その時の先生は、ジーエスアイの社長である橋爪でした。
研修当日、私は初めて見る橋爪を睨みつけながら、座っていた……そうです。
いえ、睨んでいたつもりはなかったのですが、後になって橋爪から「あの時は睨まれてた」と言われ、
記憶を辿ってみると、決していい顔で座っていなかったことが思い出されます。

 

その時の私の心の中は、こうなっていました。

「私たちは日々、目の前のご遺族に誠心誠意、心を込めて対応しているし
ご遺族の悲しみをおもんぱかり、気持ちに寄り添いながら精一杯のサポートをしているんだ!
それを何も見ようとしないで、今更勉強しろなんて!」
目の前にいる講師をすごい顔で睨みつける生徒という、私とジーエスアイとの出会いは、まさに最悪でした(苦笑)

 

しかし、そんな私の心のバリアーは、案外簡単に溶けていきました。
なぜかというと、「この人は敵ではなく、味方なんだ!」とすぐに分かったからです。
「この先生は、私たちが日々一生懸命ご遺族に向き合っていることを分かってくれていて、認めてくれている」
そう感じることができたので、私はこの学びにすぐに夢中になっていきました。

セミナーを受講するたびに、前よりも少しずつ自信を持ってご遺族と接することができるようになり、
先入観を持たずに向き合うことができるようになりました。
一般的に難易度が高いといわれるケースのご遺族に当たっても、
恐い気持ちが前より減って、落ち着いて関われるようになりました。

 

出来ていないから学ぶのではなく、これまで何となく、本能に従ってやってきたことを
もう一度よく考え整理する。
そしてそこに、その裏付けとなる専門的な知識をプラスする。
グリーフサポートセミナーは、そんな「学び」だと、私は捉えています。

日本中に数ある葬儀社、そこで働くディレクター、スタッフ。
いろんな葬儀社があって、いろんな価値観の人がいると思います。
ひとくちに語ることなんてとてもできませんが、それでも総じて葬儀の現場で働く人たちは、
他者の悲しい気持ちや苦しい気持ちに気付くことができる、繊細で優しい心を持った人が多いと私は思います。

それは、数ある仕事の中から「葬儀」という仕事を選んだ志、あるいは始めた動機は特になくても、
ご遺族と関わる中で得た経験、ご遺族から教えて頂いたこと
日々の中から学ぶことが、その人の心を作っていくと思うからです。

 

ただ、常に同じ心のコンディションでご遺族に向き合うことのできる人って、なかなかいません。
心のコンディションが良好な時は、ご遺族にいつもの自分で、いつものマインドで向き合うことができます。
しかし、ひとたびバランスが崩れた時、急にご遺族との向き合い方が分からなくなってしまったり、
恐いと感じるようになってしまったり、何だかよく分からないけどうまくいかないことって、
よくあることだと思います。

そして、うまくいかないイライラが一緒に働く仲間に向かってしまったり、
無力感を感じて自分を責めたり……。
そんな時に立ち戻ることができる、自分の心の軸となるのがグリーフサポートセミナーでの「学び」なのです。

 

一呼吸おいて立ち戻る、どんなときでも大切にするべきこと。
ここだけは忘れちゃいけない、大切な軸。
それを持っていれば自信をもって、落ち着いた気持ちでご遺族に、ご葬儀に向き合うことができる。
だからこそ、日々ご遺族のために頑張っている、「無意識」にグリーフサポートを実践している
葬儀社の皆さんにとって、このセミナーはとても意義深い学びになると私は思っています。

私はグリーフサポートを学んで、以前より(少しは)心のトゲが取れ、
ニュートラルな気持ちでご遺族に、そして同僚に接することができるようになりましたし、
プライベートにもそれは大いに活かされています。

「この学びに出会ってよかったよ」と、あの時講師を睨みつけていた自分に言ってあげたいです(笑)
そして時が経っていま、その先生は社長となり、この場所で働いている……。
このご縁に感謝しつつ、また新たにジーエスアイの門をたたいてくださる受講生の皆さんのお力に、
少しでもなれればと思っています。

 

 

ということで、今回は「ジーエスアイとの出会い」について、書かせていただきました。
それではまた、お会いいたしましょう。

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