何で、葬儀業界なの?

まどかの窓

皆さま、こんにちは!
ジーエスアイ「一年生」の平島です。

 

東京には名物と言われるものがたくさんありますが、
朝の名物といえば「通勤ラッシュ」ではないでしょうか。
ジーエスアイでは時差出勤が導入されているため、
最も混雑する、といわれる時間を少し過ぎてから出勤することができます。

……とはいえ、東京の電車は、ものすんごいです。

 

東京に来て学んだ、電車や駅でやってはいけないこと。

その1、急に立ち止まったり、振り返ったり、進路を変更する行為。
ちょっと立ち止まって相方を待つ、なんてことも、ラッシュ時の東京では進路妨害になってしまいます。
改札を通過するときも、人の流れが命。
上手くSuicaが「ピッ!」と鳴ってくれるか未だに毎日ドキドキしてしまいます。

その2、え~っとどこに座ろうかな、なんてモタモタする行為。
東京の電車は、まさにイス取りゲームです。
「座る」ことに命を懸けてみんな戦闘態勢なので、少しでもモタつこうものならだいたい座れません。
地方の人vs東京の人でイス取りゲームをしたら、きっと東京チームの圧勝でしょう。

 

そんなこんなで「東京の通勤ラッシュで消耗している」平島です。

ですが、そんな私にも救いの手があります。
それは「安心・安全な職場、ジーエスアイ」
オフィスにいる間は、安心・安全が確保されているので
何とかバーンアウトせずに今日も元気に通勤できています。

 

 

さて、今日の本題に入りたいと思います。

「何で、葬儀業界なの?」
この質問は、葬儀業界で働く人なら誰もが聞かれたことがある質問だと思います。
私も、この質問を数十回はされました。
答えは……残念ながら、そんなにカッコイイものではありません。


大学3年生の時、そろそろ就活という頃、偶然テレビで見た「ガイアの夜明け」
東海地方では超有名な、某・葬儀社さんの回でした。

たしか、故人様が毎朝通われていた喫茶店のモーニング、
担当ディレクターがその喫茶店まで出向いて貰いに行き、コーヒーをサプライズでお届けした、という内容だったと記憶しています。


自分がお客様のために「してあげたい」と思ったこと。
それを素直に行動に表し、お客様に喜んで頂けて、会社もそれを後押ししてくれる。
そんな仕事っていいなと思い、葬儀業界を目指そうと決めました。

と同時に、毎日「亡くなること」「死」と向き合っていかなければいけない仕事
大変じゃない訳がない、と、当時の私にも直観的に分かりました。
その道を敢えて進むのか……。考えるなかで自分なりに出した答えが、こうです。

世の中の明るい部分、楽しい部分ばかり見て生きていく人生よりも
暗い部分、悲しい、辛い部分もたくさん知っている人生のほうが
きっと何倍も人として成長できる。
人の痛みも、分かる人になれる。
若者でいられるこの時代を、自分の成長の為に、これからの人生をより良くするために使おう。

 

結果として、ディレクターとしてやってきた8年間で
葬儀を通して得た学びは本当にたくさんありました。


大切な人の死という人生でこれ以上ない究極の場面で、ご遺族が見せてくださった人間らしさ、人としての感情。
そして、人生の集大成である葬儀という舞台で故人様が見せてくださる、そのかたの人生。
「死に様は生き様」とは本当によく言ったもので、
「人間の勉強」をたくさんさせて頂いたな、と感じています。

葬儀の現場を少し離れてみて、また戻りたいな、という気持ちも少しある一方、
生半可な気持ちでは戻れない、という怖さもあるのが正直なところです。
それくらい、全力で向き合わないといけないこの仕事。
だからこそ、セルフケアがとてもとても重要なのです。

ジーエスアイで学び、それを理解している人にとっても、
セルフケアは非常に難しい。
だとすると、この学びに触れる機会もなく自分の中でもがきながら
懸命に一件一件の葬儀に向き合っているディレクターが、日本中にたくさんいるはずです。


そんな現状を変えられる大きな力は、私には全然無いけれど
ジーエスアイに学びに来てくださるお一人お一人を、
「おかえりなさい!」と笑顔でお迎えすることが、今私にできることかな、と思っています。
めざせ! 癒し系です(笑)

 

 

さて、今回も長くなってしまいましたが、
なぜ、葬儀業界を選んだか?というテーマのお話でした。
仕事を選ぶ理由、そこにはいろいろな人間ドラマがありそうです!

ではまた、お会いいたしましょう。

 

 

(記事を書いた人:平島まどか)

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