自分と向き合うことで得られたもの【アドバンスコース 第21期 カリキュラム③】

グリーフサポートバディ

残暑もようやく和らぎ、爽やかな秋風が吹く季節になりました。しかし、全国的にはインフルエンザの流行の兆しがあるみたいです。亜熱帯型と呼ばれ、ここ数年日本でもこの時期に流行しているとのことです。このご時世、自分の身は自分で守るしかありません。外出時はマスク、それと、こまめな手洗いうがいを心掛けましょうね。

さて、ちょっと時間が経ってしまいましたが、6月のカリキュラム②に引き続き、7月4日、5日の日程で「アドバンスコース 第21期 カリキュラム③」を受講しました。アドバンスコースもこれで最後です。


今回のメンバーは、葬祭業者4名、ヨガインストラクター1名、一般の方2名、エンバーマー1名、そして私の計8名(男性4名、女性4名)での受講となり、グループも葬祭関係者チームと一般人チームに分かれました。このグループ分けで最後は思わぬレジャー計画が持ち上がるのですが、それは最後にお伝えします。

カリキュラム③では、ベーシックコースで学んだ「セルフケア」・「才能」について、よりもっと踏み込んで自分自身を探す旅に出ます。(大げさに聞こえるかもしれませんが、事実です)


生活をする上で、「ストレスなんて全くない」という人はいないと思いますが、仕事とストレスは切っても切れない関係にあります。

私の場合、ストレスが溜まると次のような症状で現れてきます。
①体調の変化・・・偏頭痛、下痢、腰痛、倦怠感
②気持ちの変化・・・イライラ、無気力、ネガティブ志向
③行動の変化・・・朝起きられない、夜眠れない、無気力
④思考の変化・・・記憶力の低下、言葉が頭に入ってこない

よく、「日高さんはいつも温厚で、落ち着いていて、真面目そう」とか言われますが、それは感情表現が下手くそなだけで、心の中では、色んな感情が渦巻いていることが多いです。


最近、よく思うことがあります。自分って、昔からこんなに感情を表現するのが下手な人間だったかなって。


20年ほど前に退社した会社では、社風もゆる~い感じで、仕事も本人任せ、自由に仕事ができ、時にはチームを作ってプロジェクトを立ち上げたり、時には単独で飛び込み営業したり、毎日の仕事も楽しくて、多少のストレスはあっても先輩や後輩、同僚と居酒屋で飲んで、パーっとカラオケ(時には終電逃すくらいまで)に行けば、ストレスなんて発散できていた気がします。


あの頃の自分って、素直に感情を表現できていたと思うのですが、他の人にはどう映っていたのだろう? 最近、そう思うことが増えてきました。


グリートサポートを学び始めてから、気づいたことがあります。それは、自分と向き合う時間が増えてきて、自分の苦手なものが明確になるにつれ、あの当時は、嫌いなことを避けることで、ストレスを軽減させていたということです。


確かに、その会社を退社した後は、実家に戻ったり、沖縄に移住したり、また東京に戻ったりしていましたが、その間で祖母の死、叔父の死、そして父親の死に直面していくうちに、少しずつ感情を押し殺す性格になってしまった気がします。


ジーエスアイに入る前の前職で仕事をしていたころの自分は、まさにグリーフの世界を漂っていて、仕事に生き甲斐も持てず、人とのやり取りが面倒になり、休日もあまり外出はせず、1日中ボーっとしていることが多かったですし、大好きな映画を観ていても、いつも心ここにあらず状態で、下手するとストーリーすら覚えていないこともありました。ある意味、燃えつきの状態にあったのかもしれません。


グリーフについての知識を身に付け、コミュニケーションスキルを学び、セルフケアの大切さを知ることができ、ちょっと前の自分よりは、感情を開放できるようになったのではないかと思います。

そして、アドバンスコースの最後は、自分らしく仕事をするために、自分の天職について追究していきます。


まもなく、ジーエスアイで働くようになって1年になろうとしていますが、「ジーエスアイは[天職]」ですか? 」と聞かれたら、まだ答えるのは難しいと思います。


「グリーフ」という言葉すら知らず、1年半前に偶然、社長夫妻と再会し、当時の仕事に情熱を持てずに悩んでいた自分に声をかけていただき、導かれるようにジーエスアイで働かせていただけるようになった、この一連の流れは、私が天職を見つけるための通過点なのかもしれません。


このグリーフサポートセミナーを受講し始めて、いろんな角度から物事を考えられるようになった気がします。今までに避けてきた自分と向き合うきっかけを作ってもらい、自分が持っているコミュニケーション能力に欠ける部分を理解でき、何よりご遺族だけにとどまらず、寄り添うこととはどういうことかを学んだからこそ、相手の気持ちを思いやる余裕が持てるようになったからだと思います。


正直、父親が亡くなった後も、まだまだ元気だった母親に対しては、優しい言葉をかけたり、電話をかけたりすることは殆どありませんでした。照れもあったと思いますが、そういうことがカッコ悪いと思っていました。


しかし、少しずつ体力がなくなり、老いていく母親を見ていると、父親が亡くなっている以上、心のよりどころは子どもなのだろうと思うと、愛おしく思えるようになってきました。


それによって、心にあった母親に対してのモヤモヤもなくなり、生活にもストレスを感じることが少なくなり、仕事もプライベートも充実した日々を送れているなと感じています。


こういうきっかけを与えてくれたのも、このセミナーのお陰ですし、ジーエスアイで働かなければ、一生「グリーフ」という言葉を聞くことはなかったかもしれません。それを考えると、現時点では、ジーエスアイが【天職】かもしれませんね。

【アドバンスコースを修了しての感想】


ベーシックコース、アドバンスコースと経て、自分と向き合う時間がこんなに辛いとは思いませんでしたが、己を知ることで、今までと、これからの人との接し方が変わるような気がします。また、そこにコミュニケーション能力が向上し、グリーフをさらに探究することで、初めてグリーフサポートのスタートラインに立てるのではないかと思います。


また、偶然というか必然というか、この第21期メンバーと知り合えたこと、このメンバーでグリーフサポートバディ第8期を目指すことができたら良いなって思います。

やっぱり同期がいるって心強いじゃないですか!

そうそう、冒頭にお伝えした「思わぬレジャー計画」の話ですが、10月に入ったら、はとバスツアーに行こうということになったのです。行き先はまだ決まっていませんが、芸術の秋?スポーツの秋?食欲の秋?のどのツアーになるかは分かりませんが、楽しみです。

ということで、今年最後のアドバンスコース第23期が10月から始まります。
ジーエスアイでベーシックコースを修了した方、まだ残席がございます。さらに上を目指して、是非受講してみてください。

今年度のグリーフサポートバディになれる、最後のチャンスです。
一緒にグリーフサポートバディを目指しましょう!

死別体験をされた方をサポートしたい方へ

ジーエスアイでは、死別に苦しむ人達を支える時に大切なポイントをお伝えしています。
グリーフサポートを実践するために必要な知識・スキルやサポートマインド、セルフケアについて体系的に学ぶオリジナルセミナーを定期的に行っています。
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今なら1月から始まるベーシックコース第57期にお申込みが可能です。
また、ベーシックコースは毎奇数月開始で開催しております。
 
◆グリーフサポートセミナー ベーシックコースについてはこちらをご覧ください。
http://www.griefsupport.co.jp/griefsupport/seminar/seminar-course.html#p1

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