【グリーフサポート導入事例④】行政書士として出来るグリーフサポートとは

グリーフサポートバディ

「グリーフサポート導入事例インタビュー」第4弾!

ジーエスアイで学んでくださった方々から、会社経営や現場にグリーフサポートを取り入れていくことで、売上が上がったりリピート率が向上したなど、実際の成果に繋がった事例をご紹介しております。

さて今回は、行政書士の石川裕一さんをご紹介いたします。 

行政書士のお仕事は法律関連のお仕事の中でも、守備範囲がとても広いですね。

事務所によって、外国人のビザ申請、会計記帳と許認可業務などと特定の分野で活動している場合が多いようですが、その中でも、石川さんは、エンディング産業の分野に専門性を持って活動されている貴重な存在です。 

士業としてどうしてグリーフサポートを学ぼうと思ったのか、実際に取り入れることでどう成果に繋げていらっしゃるのか、そのあたりをお聞きしました。
ぜひお読みください。

Q:グリーフの学びをしようと思った最初のきっかけは何でしたか?

私は日頃、行政書士として高齢者を中心に、相続対策や老後の財産管理の相談を受けています。
依頼者であったご本人が亡くなることもありますし、亡くなられた方のご遺族が相談にお見えになることもあります。

遺言のサポートやご遺志を継いで手続きをさせていただくことも多いので、ご依頼者の背景や状況、ご心情を分かっていないとできないな、というのを痛感しはじめたんです。
 
その手続きに至るまでに、さまざまなストーリーや思いがあったはずで、そこに心を寄せて仕事をしたいと思うようになりました。

たとえば、認知症のご家族を持つ方と接する時には、認知症についてある程度学ぶことで、関係性が深められたこともありましたし、死別体験とは何かを知ることが仕事に活かせるだろうと思いました。
 
また、自分自身も身近な人との死別を経験しています。自分にとっても大切な学びになるだろう、そう思って学ぶことにしたのです。

Q: 実際にグリーフサポートを学んで得られたものはなんですか?

まずは、言うまでもなくグリーフサポートの知識です。
何でもかんでも理論的に考えて、知識の枠組みに当て込む必要はないと考えますし、それだけに頼るのは危険だと思いますが、知っていると言うことは、とても大事で大切なことだと思います。

知っているからこそ出来る、成し得るということがあるはずです。

次に、長時間におよぶ講義やワークを通じ、自分自身のマインドやスタンスが明確になりました。
講座では、グリーフサポートマインドについての講義がありますが、全ての場面に共通する、通じる、
自分自身の在り方のようなものが確立出来たように思います。
そして、学んで得たものではないですが、多くの良き“仲間”が出来たことも財産になっています。

Q:グリーフサポートを仕事に取り入れることでどのような効果を感じていますか?

まず、差別化が図れています。

グリーフサポートバディの肩書があることで、グリーフを知っている方からは、「グリーフを知っている先生に是非!」と言ってくださいます。
 
グリーフを知らない方からはまず、「グリーフって何ですか」とご質問をいただくことが多く、それが会話のネタにもなりますし、弊所の理念や私の想いなどを知っていただくキッカケにもなり、共感いただいた結果、ご依頼をいただくということも増えました。

また職業柄、エンディング産業に携わる方とお会いする機会がありますが、エンディング産業の方々は、グリーフをご存知の方も多いため、終活や供養のことだけでなく「グリーフのことも知ってるんだ!」と驚くと同時に、それだけで信頼をしていただけることもあります。

Q: 石川さん自身が変わったなぁと感じるところはありますか?

相手の話の聞き方が変わったように思います。グリーフサポートの講座では、コミニュケーションについても学びますが、人と接する全ての場面で役立ちます。

プライベートも業務上も、人と話すことが多いので、すごく有り難いです。
相手の話をしっかりと聞くように意識をしていると、お客様は自然に信頼してくださいます。
これまでの私は、「頼られているのだから、できるだけ早く適切な答えをあげないと」という思いがありましたが、必ずしもお相手は正解を求めているわけではないということに気付きました。
むしろ、しっかりとコミュニケーションを取り、相手の心情に寄り添うことに心を砕いていくことで、相手に喜んでいただけているように思います。

Q: 関西エンディング産業展では、どのようなお話しをしてくださいますか?

まず、グリーフサポートの知識や視点、マインドをどのように業務に活かしているのかをお伝えしたいと思います。
私は、仕事側、日々グリーフを抱えた方々と接しています。

自分の死に向き合っている方や、死別直後の方、もうすぐ大切な人を失うかもしれないという予期悲嘆の状態にある方などです。
 
人生の悲しみや苦悩を感じていらっしゃる方々に対して、グリーフサポートを学んだからこそ自信を持って対応させていただくことができるようになりました。
信頼関係を築き、安心してお任せいただくために、グリーフサポートの知識やマインドは大変重要だと感じています。
そのあたりを具体的なエピソードとともにお話しさせていただく予定です。

また、私は士業として、エンディング産業に関わる企業様のサポートを担わせていただいています。

単に手続きを代行するのではなく、経営コンサルティングの範疇まで広げ、顧問契約をさせていただいている企業様には、経営に関するアドバイスを始め、組織改革、助成金や補助金の活用、士業とのコラボレーションによるイベント開催など幅広く関わらせていただいております。

企業様との取り組み事例についてもお話ししたいと思っておりますので、『停滞している現状を打破したい』『単価をあげたい』『値引き交渉に困っている』『お客様に意味や価値を思うように感じてもらえていない』といったお悩みをお持ちの方にも、ぜひお越しいただきたいと思います。

『士業に何が出来るの』とか、『士業と一緒に何か出来ないかな』といったお声も時折伺いますので、当日は私の日頃の取り組みなどを共有させていただくことで聞いて下さる皆様のこれからにお役にたてたらと願っています。

■グリーフサポートストーリー■

エール&パートナーズ行政書士事務所 代表 石川裕一氏

  • 平成26年…8年の介護のすえ同居の祖父を看取り、平成28年には婚約者との死別を体験する。
  • 平成28年…グリーフをテーマにした僧侶の勉強会に参加し、グリーフという言葉を知るとともに、自分自身のグリーフワークと、より良い相談対応のためにグリーフを学ぶ必要性を感じる。
  • 平成29年…
    7月から8月・・・グリーフサポートセミナー ベーシックコース受講
    10月から12月・・・グリーフサポートセミナー アドバンスコース受講
  • 平成30年…
    1月から5月・・・グリーフサポートセミナー プロフェッショナルコース受講、グリーフサポートバディ認定

(書いた人:穴澤由紀)

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