医療従事者の方へ ~その一言が、ご家族を傷つけています~【前編】

医療従事者の方へ ~その一言が、ご家族を傷つけています~【前編】

ご無沙汰しております。

前回の更新から早11ヵ月!
私の母親の介護と「グリーフサポートラボ」のリニューアルに伴い、久しぶりの更新となりました。

今回は私のこの1年を振り返ってみたいと思います。

8/20(火)~22(木)にかけて開催された「第5回エンディング産業展」に、今年も株式会社ジーエスアイは出展させていただいていたのですが、ちょうど1年前の「第4回エンディング産業展」の2日目に、実家の母親が自宅玄関で転倒し、背骨を骨折するという大怪我を負いました。

最初、連絡を受けた際は「大したことはない」という報告だったので、あまり気にすることはなく、無事にエンディング産業展を終えることができました。

しかしその後、事は大きく動き始め、9月には手術、10月には感染症を発症、11月には重度の腎不全に陥り、12月には余命3週間とまで言われる程、あっという間に悪化の一途を辿っていきました。

幸いにもアドバンスコースまで終了し、会社の理解と協力もあり、 昨年の11、12月は実家に戻り、母親の介護をさせていただきました。

しかし、まさかこんなにも早く母親との別れが来るとは思ってもいなかったので、 心の準備も出来ず、不安と悲しみで精神的にも不安定になっていたと思います。

現在は人工透析を開始したことで、順調に回復し、 病院からも「透析以外治療するところは無くなったので、施設に移っても良い」 という太鼓判をいただき、補助は必要ですが歩行もでき、食事も1人で摂れるようになり、 余命3週間と言われた病人とは別人のように陽気な母親に戻り、元気にしております。

今回はこの母親の入院・闘病を通じて感じた、家族側から医師・看護師への思いを 皆さんにお伝えできれば良いなって思います。

前編:「医師編」

一連の入院・闘病において4人の医師と接する機会がありました。 その1人1人に感じた思いを簡単に挙げてみます。

(1)背骨手術の県立病院の担当医

★手術前の説明での場面

「高齢者の手術には様々な感染症が発生する可能性があります。100%安全ではないという事を分かっていただいた上で承諾をお願いしたい。返事は手術当日朝まで待ちますので、ギリギリまで考えてください。」

家族の気持ちを思っての言葉だとは思うのですが、家族にとっては不安しか残らず、 医者として最悪のリスクを言わなければいけないことも分かってはいるのですが、 家族からすれば、ある種の強迫にしか思えず、腹が立ったのを覚えています。

(2)人工透析の受け入れをお願いし、断られた県立病院の医師

★いよいよ腎不全も末期に差し掛かり、体力的にも精神的にも1番弱った母親に対して、背骨手術を行った病院に人工透析の受け入れをお願いをした時の医師の説明での場面

「お母さんはどうしたい?これから2日に1回通院して、痛い思いしてでも人工透析したい? 」

家族が居る前で良くもそんなことが聞けたもんだ!と呆れたのを覚えています。 どうしても受け入れたくない理由でもあるのか分かりませんが、家族を前にして、そういう聞かれ方をしたら、本人も家族に迷惑をかけたくないはずなので、拒否したくなるものです。
「今できることをやりましょう」
「一緒に頑張りましょう」
など、気持ちが伝わるような医者に当たりたいものです。

(3)人工透析を受け入れてくれた病院の主治医

★やっとの思いで人工透析を受け入れてくれた病院で、2度もベッドからの転落を起こし、その説明での場面

「お母さんも元気が出てきてこちらでも注意して看てはいるのですが、ある程度動きを制限するパジャマを買ってきていただけないでしょうか? 」
と言って見せられた写真が、精神病院でよく見る手をクロスさせた拘束着のようなものでした。
説明の際に、「ここまでとは言いませんが…… 」とは言っていましたが、家族からすれば、あの写真を見た瞬間は胸を締め付けられる思いでした。

(4)姉のいる熊本の転院先の主治医

★感染症の再検査を受けることになったときの説明での場面

「お母さんは『保菌者』扱いになりますので…… 」

確かにMRSAは保菌者かもしれませんが、家族から言わせてもらえば「保菌者」という言葉がバイ菌扱いされているようで不愉快な気持ちになりました。
折角、良い病院に巡り合ったと思って安心していた矢先のことだったので、残念でなりませんでした。

以上の4人の医師の方々は、本当に母親のことを思って頑張ってくれているのは分かっています。
家族からしても頼れるのはお医者さん、看護師さんだけなので、たった一言で信頼関係が崩れてしまうのはもったいないように思います。

病院こそ、患者・家族にとって安全で安心な場所であって欲しいと思います。

後編:「看護師編」に続く

「ひだ坊のバディへの道 ~プロフェッショナルコース編~」は、 後日、ご要望があれば再開しようと思います。
※第8期グリーフサポートバディ®になりました。

(書いた人:日髙一哉)