[きよみのみかた-3]宮崎ますみさんと橋爪謙一郎のコラボレーション第3弾

元女優で現在ヒプノセラピストとして活躍されている”宮崎ますみさん”は、私たち(株)ジーエスアイのグリーフサポートセミナー[ベーシックコース]でグリーフを学ぶ受講生のお一人です。

特に、がん等で終末期にある方々のヒプノセラピーに、学んだことを活かしてくださっています。

今日は、そんな彼女が主宰する「一般社団法人ホールライフクリエイション」の、主に心理職をされている方向けのセミナーに、橋爪謙一郎を講師としてお呼びいただき、グリーフを理解するためのセミナーが開催されました。

中には、ご自身が大切な人を亡くした経験のある方も参加されていました。




グリーフサポートにおいて難しいのは、グリーフにある方本人が、自分はグリーフの状態にあることを認識していない場合が多いため、まずそのことを理解してもらうところから始めなくてはならないと言うことです。

多くの方が、死別体験後、様々な理由から、心にフタをした状態で湧き上がる感情を押さえ込んでいます。

死別体験をすると、周りの人に心配をかけないようにとか、こんなことを言ったらおかしいと思われるかもしれないとか、誰かに傷に塩を塗り込むように心無い言い方をされたり、と言ったことから感情を表に出さないように心のフタを閉めていくことによってグリーフの状態が生まれるのですが、サポートする側からの視点で見ると、死別を体験された人が、自分自身を厳しく律していることによっても、自分自身で心のフタにさらに重しを載せてしまっていることも多いんだなと感じます。

客観的に見て、それを言い換えると、囚われとか、こだわりと言う言い方もできると思いますが、本人からしたら、それは価値観であったり、大事にしていること、これまでの人生で自分が生きていくために必要なものである場合が多いので、そのまま「それはあなたが囚われているから」とか、「こだわりでしょ」などど伝えてしまうわけにはいきません。一種の防衛策なので、そこを正面から切り付けてしまったら、苦しめるだけでなく、守りがさらに堅くなり、サポートが届かなくなってしまうからです。


久しぶりに講義を聴きながら、支える私たちは、そんな状態にある人たちに対して、まずは安全な場所で堅い守りを解いてから、自分がグリーフの状態にあって、それは恥ずかしいことでも、おかしいことでもなく、とっても傷ついていて手当てが必要な状態なのだと、誰かに支えてもらって元気になることは悪いことじゃないということを伝え、理解してもらうことが、1番最初にすべきことなのだと改めて思いました。

本人が喪失体験をしたのだと気づいていて、カウンセリングやセラピーを受けに来てくれるならば、まだよいのですが、本人はグリーフだと気づいておらず、でも周囲とのコミュニケーションに困難を感じていたり、体調が思わしくない、感情の起伏が激しくなるなどのグリーフの症状が出ているにもかかわらず、周りがその人の苦しみの根源が「喪失感」によるものだと気づけないと、ずっとわからないまま苦しい状態が延々と続いて行ってしまうんですよね。

たとえカウンセリングをしていたとしても、カウンセラーがそこに気づけなければ、なかなか本質的なセッションには至らず、クライアントもすっきりしないんだろうなと思います。

グリーフにある人がどんな症状を見せるのかを知っておくことで、「あれ?もしかしたらグリーフかもしれない」と気づくことができて、おかしなお客様だとか、友人がおかしくなってしまったと距離を取るのではなく、一歩足を前に出して何か手助けができないだろうかと、考えることができるし、どうしたら良いのかも考えやすくなるんですね。

それが、カウンセラーやセラピストを始めとした心理職の方たちだけでなく、お坊さんや葬儀社の担当の方、葬儀後にお墓や仏壇を販売している方たち、学校の先生、医療従事者などなど、死別体験後にご遺族が接する様々な人たちが、この「グリーフサポート」を知っていてくれたら、どれだけ生きやすい世の中になるのかと思いませんか?

カウンセリングはできなくても、グリーフにある人が「心の傷」を癒すお手伝いは、思いやりや優しさを持つことから始まり、それはどんな人にもできることだと思います。

恐れずに、大切な人を喪失したことによって傷ついた人のそばにいること。


距離を取ったり、壁を作るのではなく、助けて欲しいと伸ばしてきた手をちゃんと握ってあげられる、そんな人がたくさん増えていくように、さらに頑張ろうと改めて思った一日でした。



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【過去記事】
[きよみのみかた-1]きよみのみかた 再起動します

[きよみのみかた-2]宇多田ヒカルの「Fantôme」とグリーフサポート①


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大切な人を亡くしたとき

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