[きよみのみかた-13]グリーフサポートを仕事に活かすということ③

グリーフサポートを仕事に活かすと言うことについて、今回は、グリーフサポートを人材教育の要素に取り入れて組織を考えることについて、お話ししたいと思います。

グリーフサポートをサービスに取り入れるということは、そのサービスをなぜやるのか、という理由がグリーフサポートの考え方に基づいていることだと書きましたが、サービスを提供するのはその企業のスタッフの方々です。

どんなに提供するサービスがグリーフサポートの考え方に基づいて構築されていたとしても、提供するスタッフの人たちがグリーフの知識を持ち、グリーフサポートの考え方を理解していなければ、経営者が思い描いた通りにそのサービスが提供されないだけでなく、お客様に価値を感じてもられないと思います。

つまり、言ってることと、やってることがちぐはぐになってくるという事象が起こります。だからこそ、グリーフサポートをサービスに取り入れていこうと考えている企業のみなさんには、スタッフの皆さんにグリーフサポートの学びを深めていただきたいと思っているのです。


そして、もっと言ってしまうと、お客様のところで沢山の話を聞いて戻ってきたスタッフのみなさんのケアはとても大事になります。

特にサポートする人が自分の喪失体験に対して整理がついていない、持っている傷を癒すことができていない場合は、相手の悲しみを背負って自分が苦しくなってしまったり、相手との距離感が離れすぎてしまったり、相手をサポートしているつもりが実は自分の傷を癒したかっただけだったりと、お客様に寄り添うことができず、燃え尽きてしまうのです。

結果、離職率が高く、入社して半年もしないうちに辞めていく人が多く、スタッフを入れても入れても定着してくれないといった現象は、みなさんの周りでも頻繁に起こっているのではないでしょうか。

岐阜県美濃加茂市にある葬儀社、株式会社濃飛葬祭には、(一社)グリーフサポート研究所が認定しているグリーフサポートバディが15名も在籍しており、現在のところ、日本一グリーフサポートバディが在籍している企業です。

ご自身もグリーフサポートを学んでいる社長の鈴木哲馬氏は、5年前から社員が「明日、行きたくなる会社」を目指し、”社員の成長が会社の成長につながる”という考えのもとに、社員が自分で考えて動くことができる組織づくりに取り組んできました。

鈴木社長が経営者となってから、売上も地域のシェア率も順調に、ご自身が掲げた目標を達成してこられたのですが、ある日社員が「会社は楽しくない」と思っていることがわかります。周囲からは成長企業であることについて、「すごいですね」と言われることが多いけれども、社員が幸せになったかと考えると、そう思えなかっただけでなく、これまでのビジョンに物足りなさも感じたのだそうです。

そこで売上や利益だけでなく、働く人たちみんなが明日行きたくなる会社にするにはどうしたらいいのか考えていた時に、グリーフサポートに出会い濃飛葬祭にも取り入れることになりました。

グリーフサポートを企業研修に取り入れるまでにも、濃飛葬祭では社員のために様々な学びを取り入れ、トップダウンの体制から、ボトムアップの体制変換をめざし、組織改革に取り組んできました。その中でもジーエスアイのグリーフサポート研修は、鈴木社長曰く「葬儀の仕事への変換がいらない」と言うことから社員のみなさんが熱心に学ぶようになり、もっと勉強したいとお願いされるほど積極的になったのだそうです。


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「葬儀の仕事への変換がいらない」というのは、学んだことをどうアレンジすれば自分達の仕事に取り入れられるかということを、学んだ人が個々に考えずに済むと言うことです。

つまり、学んだそのものをすぐに活かせるので、学んだことが社内での共通言語となりやすく、一気に社内が1つの方向に向かう第一歩が踏み出せるということなのです。

お客様である大切な家族を亡くされたご遺族の不安を安心に変えるためには、社員にご遺族の心情や、喪失体験についての知識が必要であるだけでなく、社員が常に良い状態でサポートできるようにする必要があります。そのために、濃飛葬祭ではグリーフサポートを取り入れた社内の組織改革を熱心に取り組んで、社員のセルフケアにも力を入れ、また資格取得だけに終るのではなく、日々継続的に学びを続けながら、地域の方々への情報発信や様々イベントなどを積極的に行っています。


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関西エンディング産業展2日目、11月15日(木)11:00~行われる、のうひ葬祭・鈴木哲馬社長のセミナーでは、これまでの組織改革のプロセスの中での様々なご苦労も含めて、詳しくお話しくださいます。また、今回は鈴木社長だけでなく、実際に社員の方が、自分達の視点でどの様に会社が変わっていったのかもお話しいただきますので、とても興味深いセミナーなること間違いありません。

ぜひ、セミナーで社長自らのお話しを聞いていただきたいと思います。

セミナーのお申込み期限が明日、11月12日まで延長されましたので、まだお申込みでない方は是非ご登録ください。
事前に登録をされると、当日スムーズに入場できますので、下記より入場の事前登録と共に、お申込みをお願いいたします。

セミナーのお申込み&来場事前登録のお申込みはこちら(11/12まで)からどうぞ。
11月13日~14日15:00までは、ジーエスアイにてお申込みをお受けいたします。→こちら

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F-5【F会場】

①11月15日(木)11:00~ (株濃飛葬祭 代表取締役 鈴木哲馬さん

社員と共に創り上げる新しい葬儀の形「家継葬」 
~グリーフサポートと葬儀社の組織改革~

*講演サポート:(株)濃飛葬祭 服部翔太さん

※事前登録に関するお問い合わせは、下記エンディング産業展事務局へお願いいたします。(TEL: 03-5363-1701)

書いた人:橋爪清美