「どうして葬儀が必要なの?」とお客様から聞かれたらなんと答えますか? ~葬儀プランニングコース(初級)レポート~

先日、ジーエスアイのセミナーのひとつである「葬儀プランニングコース(初級)」を受講しました。

グリーフサポートの考え方をもとに、葬儀の打合せからプランニングを行い、ご遺族にとって意義のある葬儀を創り上げていくための実践講座です。

私はこれまで葬儀に直接関わる仕事の経験はないのですが、もともと「儀式」というものに興味がありました。

なぜ人々は儀式をするんだろうか。
心のどこかでそんな疑問があったのですが、それはどちらかというと儀式をすることに苦手意識があったからです。

お宮参り、入学式、卒業式、成人式、入社式、結婚式……人生の節目には、なんらかの儀式がありますよね。

お宮参りや幼稚園の入園、卒園式など幼少時の記憶にありませんが、それ以降の儀式については、かなり印象的な体験として記憶に留まっています。

儀式は、「昨日までの私」と「今日からの私」の間にある、見えない線をまたぐような気持ちにさせられるものです。

ステージや役割が変わることを自覚したり、社会から期待されていることを認識させられる機会ともいえるわけで、仮に「まだここに留まっていたい」という気持ちがあったとしても、次に行かなくてはいけない。

私にとって儀式とは、「もう昨日の私には戻れないからね」と宣告される日であり、緊張やプレッシャーを伴う日でもありました。とても儀式を手放しで喜んだり楽しんだりすることはできませんでした。
  
そうやって半ば嫌々儀式をしながら、大人の階段を登って行ったわけですが、こうして振り返ってみれば、やはりひとつひとつの儀式があって良かったと思います。

ずっと儀式が苦手だったのは、渦中では儀式によって否が応でも変化させられる、という風に思い込んでいたところがあったからかもしれません。そうではなく、変化をする時に助けをくれるのが儀式なんですよね。

儀式があったからこそ、変化することを受け入れられたり、周囲のサポートがあることに気付けたり、前に進む勇気が持てたはずです。

儀式による助けをいただきながら生きていくこと……それは、人類が古来から紡いできた人生の智慧なのかもしれません。

さて、人生最期に執り行われる儀式が「葬儀」です。

人類は何千年もの間、葬儀を執り行っています。

なんと、紀元前6万年頃のネアンデルタール人の埋葬場所で、なんらかの形の儀式が行われた痕跡が発見されているそうです。

そんな大昔から人類が葬儀をしてきたということは、いつの時代でも、地域を問わず、死別に向き合うためになんらかの儀式を必要とされてきたということだといえます。

「死」という問題に向き合い、意味付けをするために、葬儀はその役割の一部を担い、さまざまな助けをくれているはずです。

日本でも葬儀は重要なものとして位置づけられていますが、最近の傾向としては簡素化が進んでいます。

背景には、無駄なお金は使いたくないというシビアなコスト意識や、宗教離れ、故人の高齢化が進み、コミュニティーが薄れてきているため参列者が少なくなっていることなどが挙げられています。

時代とともに儀式の内容も変わっていくことは当たり前ですし、簡素化自体が悪いわけではありませんが、儀式そのものが形骸化し、葬儀をすることの本質的な意味を感じられなくなっている人が増えているとしたら危惧すべきことではないでしょうか。

まずは葬儀に関わる人達が、そもそも葬儀の場は何のためにあるのかということを、改めて振り返って見直す必要があるのかもしれません。

じゃあどうしたらいいの? というヒントが詰まっているのがジーエスアイの「プランニングコース」です。

「初級」では、葬儀というものをさまざまな視点から見ることで理解を深め、現在の葬儀を意義深いものに変えていくための学びとなります。


《 葬儀プランニングコース(初級)ではこんなことを学びます 》

1.葬儀の意味とそれぞれの要素がどのように結びついているのか
 1)有史以来、人類はなぜ葬儀を執り行ってきたのか?
 2)「なぜ葬儀をするのか」を別の視点から見る 
   悲しみと折り合いをつけるための6つのニーズヒエラルキー
 3)なぜ葬儀の一つ一つの要素が重要なのか
 4)葬儀の要素についての教育
   ① ご遺体と共にあること
   ②弔辞、喪主挨拶/思い出を共有すること
   ③象徴/シンボル
   ④行動/動作
   ⑤集う
 5)葬儀の意味とそれぞれの要素がどのように結びついているか

2.打ち合わせ自体の顧客満足

 1) 自分の役割を説明し、ご遺族に安心してもらう
 2)より良いカスタマーサービスを作り上げるために、打ち合わせをどように活用するのか
 3)打ち合わせの4ステップ

 3.ワーク
 1)現状の打ち合わせ方法をまとめる

 2)プランニングコースを学んだ上で「葬儀の打ち合わせ」を組み立てる


 こちらを見ていただくだけでも、宗教や社会的観点よりも、まずはご遺族の心理面を大切にしながら、意義のある葬儀を考えていく内容だということがお分かりいただけると思います。

大切な人を亡くした人は、その日から急に「遺族」と呼ばれ、葬儀の準備に取り掛かることがほとんどです。葬儀をする意味すら考える余裕もなく、流されるように慌ただしく過ぎていってしまうかもしれません。

ご遺族に悔いのないお別れをしていただくためにサポートする側は何が出来るだろうか。

そんな思いを持った方々にお集まりいただいているセミナーです。

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今回は、葬送業の方だけでなく、宗教者、石材、葬送コーディネーター、イベントプロデューサーなど、さまざまな職種の方が受講されました。


葬儀の仕事に携わっていない私も、儀式が持つ役目について深く考えることができましたし、打ち合わせの進め方や自己紹介の仕方など、自分の仕事でも役に立つ学びに溢れていました。

実際にご葬儀に関わる方にとっては、すぐに現場で取り入れいていただけることや、サービス向上に向けてのヒントを持ち帰っていただける講座だと思います。

そして、何より、葬儀に関連する仕事に対しての印象が変わるかもしれません。
現在、従事している仕事に対して、改めて誇りややりがいを感じた方も多いと思います。

 
学んでいただいた方からはこんなご感想をいただいています。


「今までひとつひとつの要素の意味をあまり考えることなく、流れでやっていた部分があったことに気付かされました」

「自分の打ち合わせのやり方が、いかに自分本位であったか再認識できました」

「今まで当たり前にやってきたことの中で、足りていなかったり、改善するべき点が見つかりました」

「なぜ葬儀をするのか、その意味と意義について自分らしく伝えられるようになれそうです」


 

 

また、ジーエスアイのセミナーの特徴のひとつとして、受講生は全国からお集まりいただいています。

各地域での弔い方やそれぞれの立場からの向き合う姿勢を知ることができるので、アイディアや情報を分かち合える場にもなっています。

 

日常業務からしばし離れて、学びを持つ時間って貴重だなぁと思えた二日間でした。





 
意義深い葬儀を作っていきたい、ご遺族に向けてより良いサービスをご提供したい……とお考えの方は、ジーエスアイで学んでみませんか?

◆葬儀プランニングコースについてはこちらをご覧ください。
http://www.griefsupport.co.jp/griefsupport/seminar/planning.html

※次回の葬儀プランニングコース(初級)は、 6月11日(月)12日(火)に開催予定です。
葬儀プランニングコースを受講するには、先にグリーフサポートセミナー ベーシックコースを修了されていることが必要要件となります。
ベーシックコース53期(5/18スタート)を受講いただければ、次回の葬儀プランナーコース(初級)に間に合います。
 
◆グリーフサポートセミナー ベーシックコースについてはこちらをご覧ください。
http://www.griefsupport.co.jp/griefsupport/seminar/seminar-course.html#p1

(書いた人:穴澤由紀)