【グリーフサポート導入事例②】グリーフサポートが根付いているお寺

人気シリーズ「グリーフサポート導入事例インタビュー」第2弾!

 
ジーエスアイで「グリーフサポート」を学んでくださった方々がどのように仕事に活かしているか、リアルな声をお届けしています。

 
前回の記事:【グリーフサポート活用事例①】山内葬祭の成長モデルを支えるグリーフサポートの軸 
 

さて、今回は光明寺・住職で、グリーフサポート研究所認定グリーフサポートバディ5期生でもある、河野克思さんにインタビューいたしました。

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僧侶の方がグリーフサポートを学ぶとどんな取り組みが生まれるのか、その視点からお話しを伺いました。

お寺の運営に「グリーフサポート」を取り入れたことで何が変わりましたか?


まず、ご相談の数が増えましたね。宣伝しているわけではないのですが、地域の中で「話を聞いてくれるお寺」という印象が広がっているようです。


知らない方から電話がかかってきて、「家族が亡くなって苦しい、何も手につかない」というようなお悩みを電話で打ち明けられる場合もあります。

僧侶としてご遺族の悲しみや辛さに寄り添っていきたい、という気持ちは以前から持っていましたが、そこにグリーフサポートの知識やスキルが加わったことで、より深くご遺族のお話しも聞くことができるようになり、信頼関係を築くことに繋がっています。

‘’ご遺族の想いに寄り添いながら信頼関係を築く’’ この一点に集中して取り組んできて、お参りの規模は倍以上に大きくなりました。

葬儀のみで終わることなく、四十九日や法要など、大切なお参りを継続してお任せいただくことが増えました。
 
ご遺族とお寺の関係性がどんどん近く、深くなっているのを感じています。


 

グリーフサポートを学ぼうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか


5年ほど前のことだったと思いますが、ある日、ある病院の看護師さんから電話があり、「担当の患者さんの話を聞いてもらえませんか?」と頼まれました。


その患者さんは、末期がんで余命3か月と宣告されている44歳の女性で、僧侶と話をすることを望んでいるということでした。その女性に会いに行くこうおっしゃいました


「死ぬということを考えると泣き叫びたいほどの苦しみがある。どうしたらこの気持ちを収めることができるのでしょうか」
私はその時にできる精一杯でお話を聞かせていただきました

別れ際にその女性からこんな言葉をかけてもらいました。

「最期を迎える心情をお坊さんに聞いてもらえることはありがたいことなんです。でも、こうやって出向いてくれて話を聞いてくれるお坊さんはなかなかいないです。他の人にもやってあげてほしい」

この言葉がきっかけで僧侶としての役割をそれまで以上に考えるようになりました。

ご遺族や死を意識している人に寄り添う者として、グリーフについても体系だって学ぶ必要があるように感じました。

実際にグリーフについて深く学び、知識とスキルを培ったことで、より一層、余裕を持って、どんな局面にいる方とも接することができるようになっているのを実感しています。

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実際の葬儀や法要の場面で、グリーフサポートについて意識されていることはありますか?

僧侶というのは、目の前にいる人に「答えをあげなければ」と心のどこかで思っているものです。

しかし、グリーフサポートを学んだことで、答えはご遺族の中にあるのだから、一緒にその答えを見つけていこうという姿勢に変わりました。

例えば、「法名も一緒に考えましょう」とご遺族に提案することが多いです。
「どんな人だったの?」「何が好きだったの?」
そうやって故人のことを聞きながら、ご遺族それぞれの想いに寄り添っていくわけです。

そうやって出来上がった法名は皆さん喜んでくれますし、この作業自体がご遺族の心の整理や、死の受容を進めてくれる大切な時間となります。

ご遺族の中で思い出話を分かち合いながら、湧き上がってくる気持ちを表現できるように、さりげなく心配りをしています。

また、葬儀と初七日、四十九日と流れていく中で、ご遺族の気持ちも変化していますし、悩みや困り事も当然違ってきます。それもこちらから決めつけることなく、ご遺族の話にしっかり耳を傾けることが大切です。

ご遺族のタイミングやペースに合わせて、ともに歩かせていただくことが信頼関係に繋がると思っていますし、それがお寺が栄える道だと信じています。


【プロフィール】

龍谷大学文学部真宗学科卒。在学中に得度(僧侶の資格)し、卒業後教師資格(住職の資格)を得る。本山勤式にて、法務員資格(御経の資格)を得て、1999年より光明寺住職となる。

大阪楽組(雅楽の楽団)に所属し、御経、雅楽などの現場で活きる勉強に励むものの、それだけでは遺族の悲しみは癒えないと感じていた。

2年前、大阪で行われた橋爪謙一郎の講演を聞きグリーフサポートに出会う。すぐにジーエスアイの門をたたき、1年間の学びを重ね、2016年グリーフサポートバディとして認定される。

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<お知らせ>河野克思さんのセミナーがございます!
11月15日、関西エンディング産業展にて、河野さんの無料セミナーがございます。

当日は、これまで取り組んできたことや大切にしている思い、グリーフサポートを取り入れたことでの変化など、実際の事例を踏まえてお話しをしてくださいます。


ご遺族に必要とされるお寺であるために活用したグリーフサポートとは
光明寺 住職 河野克思氏

◆日時 11月15日(木)12:30~13:30 
 
◆会場 インテックス大阪 F会場
 
◆費用 無料

◆お申込み 11月14日15:00まで

ENDEXサイトのセミナーお申込みは既に終了しておりますので、まだお申込みでない方は、ジーエスアイの入力フォームをご利用の上、お申込みください。

 


展示会への入場券につきましては別途お申込みが必要となりますので、下記よりお申込みをお願いいたします。

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↑「関西エンディング産業展2018/寺社設備産業展2018」のサイトへ移動します


※事前登録をしていただければ、スムーズに受付を通ることができますので、是非、事前登録をご利用ください。

※事前登録に関するお問い合わせは、ジーエスアイではなく、下記エンディング産業展事務局へお願いいたします。(TEL: 03-5363-1701)

※河野さん以外にもグリーフサポート関連のセミナーがございます。
詳しくはこちらをご覧ください。


(書いた人:穴澤由紀)